乙女はお姉さまに恋してる 第12話「ラストダンスは永遠に」感想


天使は瞳を閉じてさんのキャプ感想。
丁寧にあらすじを追っていてわかりやすいです。

オリジナル展開の中での原作の取り入れ方

前にも似たようなことを書いたのですが、
話全体の進行はオリジナルであっても原作のいいシーンを
なるべくそのまま切り出しつつ挿入する、
というスタイルをとっているようですな。


今回でいえば貴子とまりやの仲直りシーンとか、
美智子と圭の会話、貴子がダンス中に瑞穂に語ったセリフとか。
あくまで『パーツ』としてシーンやセリフをなるべくそのまま
持ってきているという印象なんですね。
配置は代えてもパーツ自体は極力いじらないでおこう、と。


一方で、話数を越えて連動するようなエピソードは
原則的にオリジナルの話を利用しています。
今回では後述の一子の外出能力とか、
ダンス時に奏や由佳里と話したエピソードとか。


これをどうとらえるかは難しいのですが、
原作ファンに改変の違和感を
極力感じさせないための工夫…なのかな?
アニメで加える要素と原作の要素を
完全に混ぜ合わせるのではなく、
原作のフレーバーを残すためにあえて
ザックリ混ぜた……という感じ?

奏の次の演劇の話

たしか原作で「2月に演劇コンクールがある」
とかいう話が出てたと思いますが、
時期的に考えるとソレかな?
奏ルートで話に絡むのかなー?、とか思ってたのですが
結局会話にしか出てきませんでしたけど。。。


貴子と瑞穂の関係にダブらせるのは
よくある手法ではありますが効果的。

生徒会役員ズ

あまり登場はしませんでしたが、
きっかり原作のモブキャラ衆が使われていたのは
ちょっとよかったなあ。
セリフも君枝さん以外はほぼナシでしたが、
可奈子さんのセリフとかもちょっとは聞いてみたかったな。

一子のグレードアップ(笑)

原作ではアニメでいう5話の段階で既に外に
出られるようになっていたはずの一子ですが、
ようやく外出可能に。


降誕祭に出すための場当たりな変更…に見えなくもないですが、
第8話の外に出ようというエピソードから
連なった話でもありますのな。


…しかし、寝てる間に浮遊するのは危険だと思うのですが、
外に出られるようになったのならなおさら。
浮かび寝女とか近所で評判になりますよ。。

まりやの『仲直り』

ここでこのエピソード入れるのはちょーっと流れ的に
違和感が残る気もせんでもなし。
まあさほどでもないか?


もうちょっと貴子の心情はベタベタにわかりやすく
描いた方がよかったんじゃないかなあと個人的には思う。

ラストダンス

他の感想サイトさんでみてはじめて気付きましたが、
貴子わざわざ夏服に着替えてたのか、
気合入れてるなあ…。


ラストダンスは永遠に……「これじゃ終わらねえよ!」って
意味だったのか(笑)

エンディング

オープニングを飛ばしたんで、エンディングの代わりに
「Love Power」を流すのか…と思ったらそのあと
「Beautiful day」まで続けて流すとは読めなかった(笑)。
流石スターチャイルド
「Love Power」の最後にOPではカットされていた
「恋が」の後の「かなうように」まで入れてきたのは
細かいけどいい演出ですな。


「Beautiful day」では七五三初詣・バレンタイン
・映画・ラーメン・温泉卓球・そして卒業証書と
3学期の名シーンになるであろうカットを披露。
…ここで出すって事は2期はやはりやる気はないのかなあ?
というか、「1クールじゃ全然収まんないよウヮァァン!!」という
スタッフの心の叫びな気もする。

その他

大枠ではほぼ予想通りな最終回ではありました。
やっぱり一子ちゃんは昇天できず、
紫苑さまは活躍できず…。


正直最後の方の盛り上げ方は個人的好みからはやや外れてたんですが、
客観的に見ればうまく恋愛展開を最後まで引っ張って
関心引いてたのかなあ、と。


当初の不安を考えれば実にすばらしい出来だったかと。
絵も話も高レベルで安定してましたしね。
ただ、やっぱ12話は短すぎでしたねえ…。
正直、2クールでも足りなかったんじゃないかという気が…。
一子が昇天しなかったのは2期目なりをやろうという
意図があると考えていいですかねえ?
OVAとかいうウワサもありますが)


だいぶ書き足りないこともある気がするんで
近いうちに総括とか書くつもりでう。